フルマラソン挑戦

敵は67人のランナーではなく、私自身。その戦いに勝った

アベベビキラというマラソンランナーの言葉です。マラソンにおいて最終的に立ちはだかる敵は自分自身なんだということですね。フルマラソンを終えた今の自分にとっては、この言葉に計り知れない重みが感じられます。

こんにちは、東寮3年の竹内息吹と申します。7月3日にオーストラリアのゴールドコーストで行われた大会で、人生初のフルマラソンを経験しました。ゴールドコーストは、オーストラリア連邦クイーンズランド州南東部にある都市で、オーストラリア最大の観光保養地として世界的に有名です。


走り終えて感じたことは、魅力です。マラソンという競技に対する深い魅力。自分という人間が一体どこまで苦境に耐えうるのか、口ではなんとでも言えるけれど本当はどこまでの人間なのか、マラソンは自分を丸裸にしてくれます。先のアベベさんの言葉どおり、30km地点を超えたところで僕の頭の中にあったのは「自分、自分」ということだけでした。前方を軽快に走る無数のランナーも、道路沿いに応援してくれているたくさんのオージーも、横をひらりと通り抜けるかわいこちゃんも、途中で倒れて呼吸困難に陥っている日本人も、視界には入っても脳内にまでは入り込んでこない。目の前に立ちはだかる敵は自分という人間だけ。そのような感覚はなかなか日常では味わえないのではと思います。そこに大きな魅力を感じました。

このように、なかなか痛い感慨にふけりながら「金の海岸」と呼ばれる美しい場所を走りました。僕は最後の5kmほど歩いてしまったので、結局自分との戦いには負けたわけですが、とても良い経験ができました。また機会があれば挑戦したいと思っています!

文責 竹内息吹

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